こんにちは、tosumaです。
昨日ブログを開設して自己紹介後の初投稿です。
さて、数日前の事なんですが部下の営業からこんな電話が掛かってきました。
tosumaさん、Aさんの所属会社からクレームがあり、場合によっては弊社を訴えるそうです。どうしたらいいでしょうか?
ん?
えぇ、そうなんです。あまりにも言葉足らずでびっくりしました。
もちろん彼は普段はそんな感じでもなく動揺していたからなのですが、どうもSES契約でお客様先に常駐している要員がトラブルを起こしたとの事。
SES契約でのトラブルは大小よく起きるのですが「ふざけるな!訴訟するぞ!」は穏やかではないです。どんなに怒りっぽい人や理不尽な人だったとしても、普通に仕事してて出てくるフレーズではないです。
今後のためにIT企業におけるSES契約トラブルの1事例として書き残しておきます。
背景
弊社は割とニッチな製品を取り扱っており、ソフトウェアメーカーが製品導入の提案された際や大手SIerがシステム導入の提案をされた際などに、よくお声がけ頂き、ロケーション問わず一緒に参画させて頂いてます。
今回もとある製品に精通した要員を出して欲しいとの事で昨年末からSES契約で1人参画させて頂いておりました。
SESとは?
正式にはシステムエンジニアリングサービス契約といい、システム開発や運用を行うためにエンジニアを提供する契約形態になります。
SES契約は案件単位等でエンジニアをプロパー(社員)以外で確保できるため、発注する側としては非常に有効な手段です。
受注側もあくまでも「業務委任」となるため成果物責任もないためスキルマッチさえしていれば非常に提案しやすいです。
ざっくり言ってしまえば「人売り」なので、契約次第ですが受注側も社員である必要はなく、同じようにSES契約で他所から原価を抑えて人を集めて、弊社のノウハウを少し教育して提案する事が可能です。
つまり他所から人を50万円で雇って、別のお客様へ60万円で売る感じですね。売るものが「人」ですが、普通の商品と同じ感じです。そのため、ある程度実績とフォロー体制があれば小さい会社でもSES事業はやりやすいです。
この後のアクション
SES契約は上述したように発注側・受注側双方にメリットばかりに見えますがトラブルはよくあります。私自身が関わるトラブルの代表的なのが以下5つです。
・勤務態度
・作業責任者問題
・現場における指揮命令系統問題
・2次請け、3次請け~ (商流深い問題)
・引き抜き
それで今回は「引き抜き行為が現場で行われた」との事。
所属の会社の言い分では
現場でエンドユーザーの方が非常にしつこく弊社のAを引き抜こうとしている
なるほど、大変申し訳ございません、事実関係を確認致しますので少しお時間頂けますでしょうか。
Aは今月末で引上げさせてもらう。
契約面含めて改めて会話させて下さい。
正直なところ訴訟云々はこんなことでは基本的に難しいので気にはしないにしても、現場のお客様もAさんに好感を持っており、彼を中心に今後はこのビジネスを広げていきたいと私も考えていたので今月末で居なくなるのは割とつらい。
何よりも間に入ってる大手SIerとの信頼関係も崩れるのも非常に痛い。
(これが会社としてダメージが一番大きい)
という事で事実関係の調査を開始しました。
続きはまた今度。
※よければもう1本 IT関連の記事をお読み頂けると幸いです